野球がフィンランドにおいて変化したものである【ペサパッロ】のルール、費用、必要な道具など | 競技人口が少ないマイナースポーツ応援団
ペサパッロは、野球がフィンランドにおいて変化したもので、1922年に最初の試合が行われました。
フィンランドの元陸上選手の政治活動家、ラウリ・ピカラ(ラウリ・”タハコ”・ピヒカラ)によって考案されたようです。
【ペサパッロの基本のルールについて】
ペサパッロは野球から派生したスポーツなので基本的にルールは野球と似ています。
しかし、フィンランドスタイルに変更されたところが多くいので野球を知っている我々には混乱しやすいルールがたくさんあります。
元々フィンランドでは公式な野球場が存在しなかったため、サッカー用のグラウンドを使って試合が行われたようです。
そのため、フィールドはホームベース付近だけ三角形になっていて、基本的には長方形のグラウンドとなっているのです。
- 通常の野球とは異なり、ホームベースの手前に1塁。
- そして通常の野球で1塁に相当する部分が2塁になります。
- 3塁は通常の野球とほぼ同じ位置でそのため長打力よりもバントや単打が要求されやすいです。
- 通常の野球と一緒で9人ですが、守備位置に立つ場合はショートと外野が2名ずつという変則的になります。
- 野球と同様に1打席3ストライクのルールはありますが、野球とは異なり初球および2球目の場合はヒットを打ったとしてもすぐに走らないで、そのまま打席に残ってランナーを進塁させることが出来ます。
- ただし3球目は必ずファウル打球以外の場合は打者走者として進塁しなくてはいけません。
- ファウル打球の時は打者はアウトとなります。
- ピッチャーは左打者の時は打席の左側、右打者の時は右側にそれぞれ立ってグラブを上、ボールを下にした状況でセットアップポジションを取り、一旦肩の高さのところまで達したら動作を止めてボールを上にトスします。
- ピッチャーがボールを上げて、投手の頭上1m以上上がってホームプレートの上に落ちるか、打者が打つ動作をするときは全てストライクです。
- 打者が打つ動作をしないでホームプレートから外れてしまうとボールとなります。
- ボールはランナーがいない場合は1ボールでもすぐに出塁でき、出塁せずに連続3ボールをすると2塁に進塁可能です。
- ランナーがいる場合は同一打者に2ボールを与えると先頭のランナーには1つの進塁が認められます。
- フィールド外にノーバウンドで飛び越えた場合は外野であってもホームランではなくファウルとなってしまいます。
- また1・2塁のベースの手前であっても、フェアーゾーンに一度落下した場合はファウルゾーンに転がってもフェアーとなります。
ルールの細かなところは全く野球に似ていませんよね。
【ペサパッロに掛かる費用や用品について】
基本的にバット、ボールやユニホームは野球に変わりはないようです。
ただ、ボールやバットさえあればすぐにでも行えるスポーツなので、お金も掛からずに楽しめるでしょう。
【ペサパッロが出来る場所は?】
現在では日本でペサパッロが出来るのは北海道にある北海道フィンランド協会ぐらいしかないようです。
ただ北海道フィンランド協会では無料の自由参加でペサパッロの練習を行っているようなので、日本にいるフィンランドの方とともにフィンランドの文化に触れてみるのも楽しいかもしれませんね。
【ペサパッロの動画】
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