中世ヨーロッパで成立したテニスの先駆となったスポーツ【リアルテニス(ジュ・ド・ポーム)】のルール、費用、必要な道具など | 競技人口が少ないマイナースポーツ応援団
リアルテニス(ジュ・ド・ポーム)は中世ヨーロッパで成立したラケット状の道具を用いてボールを打ち合う球技です。
テニス(ローンテニス)の先駆となったスポーツです。
16世紀から17世紀にかけてのフランスおよびイギリスの絶対王政時代に全盛期を迎え、王侯貴族や市民に広く親しまれました。
19世紀以降、英語圏では一般にリアルテニスの名でよばれるようになり、1908年のロンドンオリンピックの公式競技の1つとして、イギリスをはじめ、フランス、オーストラリア、アメリカに競技人口が増え続けているようです。
【リアルテニスの基本のルール】
- 当初、リアルテニスは素手で行われていたようです。
- 次第に手を保護するために革紐を巻いたり手袋をはめたりするようになって、14世紀にはトリケ(triquet)やバトワール(battoir)と呼ばれる木のへら状の簡易ラケットが使われるようになります。
- 打ちべらの打球面を補強するのには羊皮紙が用いられたり、高価な羊皮紙を得るために写本をばらばらにする者も現れガットを用いた今日のラケットに近いものが登場したのは16世紀の中頃であるそうです。
- リアルテニスは現在のテニスよりスカッシュに似たようなものだそうです。
- ラケットやボール、コートなどは、伝統を守り、近代的な技術は出来る限り排除していて、ラケットの材質は木製で、長さはローンテニスとほとんど変わりはありませんが、ラケットフェイスがスカッシュラケット並みにかなり小さく変形しています。
- ボールはコルクをベースとして手作りのもので表面の色は白か黄色でテニスボールより重みがあります。
- コートやルールなども、スカッシュと似ていて、リアルテニスコートは、標準タイプで34mx12mとローンテニスより縦横とも大きいく、サーブは、サーブサイドと呼ばれる側からしかできません。
- 面白いのは、4面は壁に囲まれているということで、サーブサイドの左側にはペントハウスと呼ばれる屋根付きのサイドがあります。
- 高い天井はがあってあまり高いロブは天井にぶつかることになってしまいます。
- 観客は、サーブサイドとペントハウスサイドの壁の裏側から見学するようです。
- サーブは、非常に多くの種類があるようで、良いサーブは、レシーバー側のペントハウスの屋根に当たってからレシーバーのコートに着地することなど、ローンテニスとはかなり違う点が多いみたいですね。
【リアルテニスに掛かる費用や用品について】
現在のテニスの原点となったリアルテニスは時代とともにテニスという形でルールや道具も少しずつ変わっていったんですね。
しかしリアルテニスもテニスと同じようにユニホームを着てラッケットやボールなどの道具も同じです。
ルールさえ分かっていたら普通のテニスコートで十分に行えると思います。
費用についてはぴんきりなので1000円から高いものだとすごく高いものもありますし、コートなどは全国に何個もあるので近場のテニスコートなどを借りてみてください。
【リアルテニスが出来る場所は?】
リアルテニスは日本では行われていないようです。
もしリアルテニスの知識や本格的なリアルテニスをしたい!というならヨーロッパへ行かなければなりません。
ただルールはスカッシュやテニスのようなものなので、リアルテニスのことはあくまでも「あーこれが原点か」といったような感覚理解してもらえたらとおもいます。
【リアルテニスの動画】
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