腹式呼吸法を用いる健康法と日本古来の吹き矢(吹矢)を融合させた【スポーツ吹矢】のルール、費用、必要な道具など | 競技人口が少ないマイナースポーツ応援団
スポーツ吹矢は、腹式呼吸法を積極的に用いる健康法と日本古来の吹き矢(吹矢)を融合させ、定められたルールでのスポーツ性を持たせた競技です。
日本では社団法人日本スポーツ吹矢協会が普及を行っている競技です。
特徴としては、腹式呼吸を積極的に使うことで体調の改善、緊張の緩和になります。
また普段の生活では使わない肺のデッドスペースまで使うことによる肺機能活性化に繋がり、標的を狙うスポーツに共通する精神の集中力向上とストレス解消になります。
年齢差、性差、体力差による格差は少ないので誰とでも対等な競技が可能になります。
矢の初速は、個人差があるが時速100km/hから150km/h程度で、武道に類する形で、段位・級位の認定制度もあります。
必要最低限の自発呼吸が出来れば可能なので、障害者スポーツとしての普及も最近では広がりつつあるようです。
また、車椅子の障害者などと健常者が共通ルールで競技を行うことができる利点もあります。
【スポーツ吹矢の基本ルールについて】
日本スポーツ吹矢協会の主な競技規則は決まってるのですが、ただし地方大会などにおいて一部ローカルルールを用いる場合もあるようですね。
- 主に的は半径3cm、6cm、9cm、12cmの同心円で内側から7点、5点、3点、1点とされています。
- 同心円の線に触れた矢は高得点の方を採点します。
- 的の高さは同心円の中心点が床から160cm程度で、車椅子・ジュニアでは130cmでも大丈夫です。
- 競技の距離は、6m、8m、10mの3段階になっていて1ラウンドにつき5本の矢を吹きます。
- 4ラウンド(140点満点)あるいは6ラウンド(210点満点)を1ゲームとして、1ラウンドの制限時間は3分以内です。
- それを超えて吹いた矢は無効となってしまいます。
筒、矢、的は協会公認用具のみが使えます。
スポーツ吹矢大会では同協会員だけしか参加出来ないようです。
基本的な動作としては、
- 礼をする。(的に向かい一礼します)
- 構える。(足を肩幅に開いて構え、矢を筒に入れます)
- 筒を上げる。(両腕で筒を高く上げながら、鼻から息を吸います)
- 息を吐く。(筒をゆっくり下げながら、口から息を吐ききります)
- 息を吸う。(的を見て息を吸いながら、筒を的に向けます)
- 吹く。(一気に吹きます)
- 息を調える。(呼吸を調えます)
- 礼をする。(的に向かい一礼します)
です。
【スポーツ吹矢に掛かる費用や用品について】
スポーツ吹矢に必要な道具といえば筒(長さ120cm・内径13mmの筒で、グラスファイバーやカーボン樹脂製)、矢(長さ20cmで、先端は金属製の矢、胴はビニールフィルム製)、的(的シールを貼る台で、大きさは約330mmで発泡ポリエチレン製)、的シール(紙製のシールで、円心から3cm・6cm・9cm・12cmの同心円がプリントされたもの)です。
スポーツ吹矢入門セットなどは通販などで販売しています。
値段はピンキリですが、安いもので9000円代から~30000万円台くらいのようです。
【スポーツ吹矢の出来る場所は?】
基本的にスポーツ吹矢の出来るカルチャー教室が全国にたくさんあるようです。
日本ではローカルなスポーツですので、興味のある方は是非体験に行ってみるといいかもしれませんね。
協会会員は約3万人で、競技会は自由参加です。
カルチャー教室では、競技の練習だけではなくゲームも取り入れいろいろな形で吹き矢を楽しめるようです。
「スポーツ吹矢」は的と対峙する集中力が最も大切で、次に体幹が安定していなければ、思った方向に矢が飛ばない為、集中力を養い、 バランス感覚を磨くのにもとてもよい競技です。
見学体験受講は講座日に随時受可能なところも多く見学は無料、体験は有料+100円(マウスピース代)が必要なようです。
因みに筒と矢は最初はレンタルできるので気軽に体験してみてください。
【スポーツ吹矢の動画】
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