【スポーツ体験談】野球系スポーツに共通すること
私は、小・中・高とソフトボール・野球(軟式)・野球(硬式)と根っからの野球小僧であった。
今回はその経験を踏まえて、今の野球の現状と、これからのプレイヤーたちに役立つような情報を拙い文章ながら伝えたいと思う。
【心・技・体の中でも、何が必要となるのか】
よく野球をしていると、「心・技・体」という言葉を耳にすると思う。
数十年前だった私でも聞いたことがあるのだから、つい最近できた言葉ではないことが分かる。
しかし、一体何を、どの時期に鍛えるべきか、分かっていない人が多いのではないか。
私は、小学校の時には「技>心>体」、中・高になってくると「体≧心>技」だと考えている。
小学校のプレイヤーのほとんどは、「野球が大好き」「憧れの選手に惹かれて」など、何かしら野球の楽しい面や上手くなりたいという願望からプレイしていると思う。
そんな時期に飯をがつがつ食わせたり、筋トレ・変化球といった体に不釣り合いな練習をしてはいけないと思う。
それよりかは、もっと野球が楽しいと思わせるような練習やゲームをしたほうが、今後の成長につながると考える。
一方、中・高になってくると別だ。
このころになると、体つきも大きくなり始める「ゴールデンエイジ」の時期に突入する。
このときこそまさに「体」を鍛える絶好のチャンスではないか。
早稲田高校の清宮主将は、「Go、Go、Go」というチーム目標の下、「体:チーム平均体重をGo(5)kg増加させる」といった項目を掲げている。
他校の甲子園常連校でも、どんぶり飯3杯以上といったように、「体」には十分に注意を払っている。
また、どんどん上を目指すにつれ、個人にかかる精神的負担が大きくなる。
野球は勝負事であり、当然勝ち負けが存在する。
そんなときに、1つのミスで流れが一気に変わることだってある。
そうなると、多くの選手は失敗を恐れて積極的なプレーができなくなってしまう。
そんなときこそ、「体」と同じくらい「心」に関する練習をおこなうべきだと考える。
【これから正すべき野球系スポーツの悪習】
暴力問題、喫煙、いじめ…これまで数多くの問題が挙げられてきた。
特に多いのが高校野球である。
甲子園常連校のほとんどが寮生活であるため、その分ストレスが溜まるのであろう。
しかし、問題なのは指導者である。
水を飲ませない、休みが一切ない過度な練習、根性論…これらは本当に選手を強くするのだろうか。
今、教育界でもアクティブ・ラーニングがおこなわれているように、求められている能力は「自分で考える力」である。それを度外視して、監督が王様のような君主制を展開するのはいい加減やめるべきである。
それよりも生徒中心かつ常勝軍団を作っていけるようなチーム作りをこれから目指さねばならないと考える。
【今のプレイヤーたちに伝えたいこと】
今の日本社会は非常によく恵まれている。
スポーツに関する学問やグッズ、書籍といったように、究極的には独学でも野球がうまくなれる環境は作れる。
しかし、そんな時だからこそ今の選手たちは情報の取捨選択を行わねばならないと考える。
長嶋茂雄や王貞治、松井秀喜たちはそんな情報に惑わされることなく、バットを一心不乱に振り続けた。
彼らはそれこそが最もうまくなれる近道だと知っていたからである。
しかし、今のプレイヤーの多くは魅力ある道具にのみ頼りすぎて、自分の能力を伸ばそうとしていないと考える。
高いお金を払ってプレーするのもいいが、大切なのは自分自身である。
しっかり自分を見つめてから行動してほしい。
それから、多くの指導者から聞いているかもしれないが、自分の環境に対して「感謝」をしてほしい。
特に親は多大なお金をかけてくれてプレーさせている。
感謝の言葉を述べるだけでなく、手伝いや時にはプレゼントを贈るなどといったように、「行動」で示してほしい。
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