【スポーツ口コミ】ボクシングの減量はダイエットに応用できるか
【ボクシングの減量の現実は甘くない】
私はプロボクシングの経験者ですが、よく「減量やってるんだったら簡単に痩せる方法を教えてよ」ということを女性から言われます。
女性にとってボクサーの減量は美を追求する手段の一つとして映っているようです。
論理としては理解できます。
しかし、現実はそんなに甘くないのです。
減量とはダイエットではなく、文字通り減量なのです。
身を削り、対戦相手を叩きのめすべく走り、殴り、汗を流すのが格闘家の減量です。
そこにスリムになって綺麗になりたあーいみたいな平和な空気は漂っていません。
【ボクシング選手の減量】
さて、減量で具体的に何をするかと訊かれると、試合の2週間前あたりから食事を減らしていきます。
減らし具合は選手の体質によりますが、1週間前になると大抵の選手が水を抜くことになります。
食べ物を減らしただけでは体重が落ちないからです。
この水抜きがボクサーの難敵となります。
というのも、空腹に耐えられる人は結構いるのですが、渇きには耐えられないという方がほとんどだからです。
計量数日前にはもっと悲壮感が増していきます。
水を飲むと簡単に体重が増えてしまうので、氷を飴代わりにして喉の渇きをごまかします。
ごまかすだけです。
潤してはいけません。
屋外で雨に降られたら急いで避難しないといけません。
渇いた体が雨水を吸ってしまうからです。
そのようにして最後はカラッカラの状態で秤に乗ります。
テレビで世界戦をやっているような選手だと10キロ近く落とす人もザラにいるので、大抵の人が地獄のような減量を潜り抜けているわけです。
【ボクシングで痩せたいなら】
さて、これを一般人に応用できるかという話になると……おそらく無理ではないかと思います。
ボクサーは一時的に体重を落とすのは得意ですが、無理なく継続的にスリムな体を保つのは案外苦手なのですね。
減量が終わると5キロぐらい太って試合に出る人もままいます。
そういったわけで、もしボクシングで痩せたいのであれば、縄跳びやサンドバッグ打ちを続けることです。
大切なのは適切な運動を長く続けることですね。ダイエットに近道は無いのです。
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